A棟一階

このシナリオの探索はどの部屋から始めても構わない。PLが求めるならB棟から始めてもいいだろう(いきなり塔に進むのはお勧めしないが…)。

また、解く必要のある謎は多くの場合複数の部屋にまたがっており、鍵やヒントは必ずしもその部屋、その棟で使うとは限らない。

そのため、最終的にはキューブが手に入る部屋の謎解きが残りやすくなるだろう。

 

左図はA棟の全体図である。上が一階、下が二階。

A棟の地図は、合計で三枚存在する。受付にある地図、隠し階段の地図、完全な地図である。

KPは受付、隠し階段に到達したPLたちに地図を渡す。完全な地図は必要に応じて開示するといいだろう。

 

扉のSTRは全て15~25程度である。また、特筆されない限り鍵はかかっていない。

 

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受付

地図が置いてある(下図)

チケット入れが置いてある。

鍵かけがあるがマスターキーがない。応接室と資料室の鍵を見つける。

[目星]古い冊子(大半が破り取られている)を見つける。以下の文を見つける。段々字がガタガタと震えて殴り書きのようになっていることが分かる。

「あの生き物が話しかけている。馬鹿みたいに同じことを繰り返す。同僚も来なくなるし変な小人は増えるし頭がおかしくなりそうだ。

また変なことを言ってきた。なにを考えているのかさっぱりわからない。経営者に呼び出されたし近頃いやなことばかりだ。」

「怖い、血だ。」

「同じ顔の小人がふえていく、なにあれきもちわるいきもちわるいきもちわるいきも――

読んだ場合SANC0/1

Chocolate cream

チョコレートクリームの部屋の扉は緑色だった。「chocolate cream」のプレートが下がっていて、下には「powder cream 2F 」とピンクで書かれている

中に入ると

正面に天秤が取り付けられているのが見える。白い天秤のデジタル画面には「3」と表示されている。また、右側の壁にはこぶし大程度の正方形の穴が開いている。

[目星]穴の横にカカオ豆の絵と、白い袋の絵があって、赤い矢印が書いてあるのを見つける。白い粉の横には1、カカオ豆には2とあり、「必ず正しい分量で H」、と書かれている。

 

天秤は砂糖の分量を量るためのものである。砂糖は二階のpowder creamの部屋にある。

穴には砂糖→カカオ豆の順に正しいものを入れなければなりません。砂糖は13袋あるので、天秤を三回使って正しいものを見つけましょう。(どの袋が正しくても構いませんがPLが問題を解く前に決めましょう)

カカオ豆はB棟のheir creamの部屋にあります。

正しい順で正しい袋を投入しなかったり、天秤を四回以上使ったりすると、部屋一面が血まみれになり、あたりには腐った肉片が飛び散る。

SANC 1/1d4



Welcome room

上図は床の色であり、真ん中の白い丸は一段高い舞台である。

部屋には水色側と赤側二つの扉がある。水色側の扉には「●~*」(爆弾の絵)が描かれている。赤側の扉は赤色、水色側の扉はオレンジ色である。

扉を開けると何かがぶちっと千切れる音と共に、中央の円形の舞台の蝋人形たちが軽快な音楽に合わせてくるくると踊り出した。音楽はほんの少しずつ音が大きくなっている気がする。

[聞き耳]カチカチという時計のような音を聞く。

 

中に入ってからきっかり5分後に爆発する。逃げ遅れた場合、以下のダメージを受ける。爆弾は赤い床側に取り付けられている。威力は低いが、舞台の真下に仕掛けられていて音楽の終了と共に舞台と人形は吹き飛ぶ。

青0/1 オレンジ1d4 赤1d6

 

爆発の後部屋に入ると数学オリンピックの過去問集を見つける。中には9つのコインの問題に付箋が貼ってある。(右参照)

[舞台に目星]舞台の裏に数式を見つける。(右画像)

[部屋に目星]メモを見つける。「さとうを量り間違えていたよ。ひとつだけ量り直しておいたからよろしくね。 H」

B棟警備室の鍵を見つける

風間を伴ってコインの問題を見せるか、砂糖のことについて聞くと、「間違えて砂糖を入れ過ぎていたんだ」(=正解の袋は軽い)ということを教えてくれる。

【数学オリンピック過去問集】

問。9枚のコインのうち、一枚が偽物である。偽物は他のものよりも軽い。天秤を二回使って偽物を確定させるにはどうすればよいか。

1.左の皿に3枚右の皿に3枚のせる

左が上がる:左の3枚に偽物がある

右が上がる:右の3枚に偽物がある

つりあった:残った3枚に偽物がある

2.偽物候補3枚のうち左の皿に1枚、右の皿に1枚のせる

左が上がる:これが偽物

右が上がる:これが偽物

つりあった:残った1枚が偽物

 

 偽物が重いか軽いか分からない場合、この問題はより複雑になる。このような場合も、普遍化すると以下のような式を導くことが出来る。

、 天秤をK回使用した時に偽物が一枚混じったコインを判別できる最大の枚数を求めよ

、<塗りつぶされていて読めない> 

解説、偽物を求める場合いくつか方法があるが、最も単純明快なやり方は以下のとおりである。まず少なくとも初めに3つの組に分ける。そしてすべてのコインについてそれぞれ何回目にどこに載せたか(または載せなかったか)の表を作成し、全てのコインが違う組み合わせ(順番も考慮)になるように天秤に載せる。

天秤の挙動によって、どこに偽物がのっているか分かる。

例:右下がり、右下がり、つりあう→「右右載せない」のコインを探す。なければ逆に「左左載せない」である。偽物は一枚なので、一度でも偽物を天秤に載せれば偽物が重いか軽いかも分かる。



応接室

応接室には二つのソファ、背の低い机、シンク付きの棚、テレビがあった。

 

テレビ:ウィルバー社のCMが流れている。

 [目星]何故か天然水のCMも流れている。

水道:備え付けられた棚は新しいが、シンクは異様にさび付いている。蛇口をひねると異臭が漂う。さらに捻ると肉片や血液の混じった水が少しばかり流れる。

棚:シンクと水道がついている。棚の中には未開封の市販のペットボトルの水(未開封)を見つける。棚の上には給湯器が置いてある。

[目星]ブルーマロウティの作り方のメモを見つける。

ブルーマロウティはお湯を注ぐと、青く鮮やかな色のお茶になります。そこにレモン果汁を数滴加えると今度は淡いピンクに。「夜明けのハーブ」とも呼ばれるブルーマロウをお楽しみ下さい。

紅茶を入れる際、茶葉がジャンピングしやすいよう、お湯は沸騰直後のものを使用し、ティーカップとポットはお湯であらかじめ温めておきましょう。

 

このメモを読むと制作(お茶)に+50されます

ブルーマロウティを飲むとギミック「おいしいおかし」に耐性が付きます。正しい手順でレモン入りのブルーマロウティを飲まなかった場合、効果を発揮しないか、半減します。

 

机:探索者の人数分のティーセット、「ブルーマロウ」と書かれたティーバッグ、果物の入った籠がある。果物はブルーベリー、りんご、みかん、レモンである。

立札「ご自由にお使いください」

ブルーベリー:食べるとかなり奇妙な味がする。今まで体験したことのない冒涜的な味に0/1のSANC

りんご:[目星]本物ではないことに気付く。割ると中から人間の目玉が出てくる。SANC0/1d3

みかん:[目星]一部皮が裂けていることに気付く。皮を剥くと「色に気をつけて R」と書かれたメモが挟んである。

 レモン:ふつうのレモン

 

壁:[目星]一部壁の色が違うことが分かります。叩くとパネルが出てきます。

 △△△△

左0000右

 ▼▼▼▼

矢印を押すと、数字が変わります。暗証番号のヒントは二階の資料室の奥の本棚です。

正しい番号は(2.5.3.2)です(JEEJ)。

正しい暗証番号を入力すると、隠し階段が現れます。



A棟二階

隠し階段・隠し部屋

応接室の隠し階段が現れると、新しい地図が目の前に掲示されているのが分かります(左図)

隠し階段の先には隠し部屋があります。電気がないためとても暗く、光源がないと文字が読めず、目星-20の補正が付きます。

隠し部屋には男女の石像が立っています。アイデアに成功すると「なんだか温かい感じがする」と思うでしょう。この石像は、風間が脱出のために用意し、凛と共に日にちを掛けてMPを込めたアイテムです。風間の持っているすずを使うと、ポルターガイストが発生し範囲内に存在する敵を無差別に攻撃します。鈴を持たせることについて、風間は制限時間が来るまで口にしません。

男女の石像は手にB棟入り口の鍵を持っています。

 

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資料室

1.2.3の三列の本棚がある。1.には簡単な本、2.にはKPの望む本(無ければ専門的な内容の本)3.には英語の書籍が並べられている。

書籍名(読了時間/ナナメ読み/分厚さ)

 

1.で見つけられるのは

チョコレートの作り方(1h/0.5h/普通)

 製作チョコレートに永続的に+1

フィナンシェの歴史(1h/0.5h/普通)

 歴史に永続的に+1

ポケットカラー読本(45min/不可/薄い)

 内容は右参照

フルーツフレーバーの極意(1.5h/45min/厚め)

 製作(お茶)にセッション中+10

化け物図鑑(3h/1.5h/とても分厚い)

 内容は下参照

インド紅茶の旅(1.5h/45min/厚め)

 製作(お茶)にセッション中+20

 

化け物図鑑(3h/1.5h/とても分厚い)

 クトゥルフ神話に 読了:+5 斜め読み:+3

 ミ=ゴについての記述を見つける(ルルブP)

三列目の本棚の奥には5冊ほど埃が被っていない日本語の本がある。最近動かしたようだ

著者名がH~Iの列に、右(Iの方)から順に、

「静かな祈りよ」クリスチャンのエッセイ

「芭蕉の世界へ」松尾芭蕉の伝記

「呪いの書」ライトノベル

「ツタンカーメンの脳」歴史雑誌

「密約の証拠」ミステリー小説

「光の元素」理科の参考書

これらの本の内容には意味がなく、頭文字と末尾の文字を→↓←の順で読むと「ひみつのばしょへようこそ H」

となる。

この五冊を取り出すと、奥に隠し階段の暗証番号のヒントが書かれている。

※ポケットカラ―読本

メモ「いつものクイズだ。一か月の幸福に感謝を H」

色   例  意味

ピンク 桃    思いやり

赤  りんご   血、危険

橙  みかん  食欲、やや危険

黄色 レモン   幸福

緑  アボカド  調和・バランス

青  オマールエビ 安全

青紫 ブルーベリー 宇宙

紫 ブドウ

 

果物図鑑

桃は思いやりの色、レモンの黄色は幸福の色、リンゴは危険な赤、オレンジはどうかしら?

 

化け物図鑑

ミ=ゴは時にハサミを同時に用いて行動することのある、ユゴスよりのものである。驚異的な外科手術のテクノロジーを持っているが、身体は地球上では不器用な動きしかできない。

 

 

 

隠し階段の暗証番号のヒントが壁に書かれている。

左から順に

Numbers

E 433□44□554

J 2□122122□3

とある。

これは0~9の数字をそれぞれ日本語、英語に直した場合の文字数を表しており、答えは左から2.5.3.2となる。



倉庫

鍵がかかっている。扉の耐久は15。

中に入り食欲を誘う甘い香りが漂ってきたかと思うと続いて鼻につくつんとした匂いを感じる。

聞き耳→成功 血の匂いだと気づく 0/1のSANC

電気は消えていてよく見えないが、中のものはほとんどすべて赤く黒ずんだ何かが付着している。

目星→成功 惨状に気付いて0/1d3のSANC

両方失敗→甘い匂いに誘われる「おいしいおかし」発動

電気のスイッチを押してもつかない。光源がないと目星に-20の補正がつく。

目星→メモ「ここへ来たあなたへ。これを見ているということは成功したのかしら。石像にあなたの言っていたこと、代わりにやりました。助けに行きますから、戻ってこなければ指輪を形見とでも思ってください R」

ロッカールーム

戦いたい人のための部屋。

 

鍵がかかっている。扉の耐久に加え、バリケードの耐久があるので合計の耐久力は40~50程度になる。

目星→バリケードに気付く。総合耐久力を知らせても良い

 

中には骸骨、ミイラ等がいる。合計人数はPCと同じ数である。どのモンスターを出すかはKPに一任される。

ステータスはルルブP230-234

 

ここでは探索に必要なものは何も得られない。PLが戦闘を求めていないなら、アイデアなどで入る必要がないことを知らせてもいいかも。



powder cream room

本棚と机が置いてあるだけの簡素な部屋です。

 

机:引き出しが二つあります。引き出しには1-13の数字の書かれた砂糖の袋があります。

本棚には何も入っていません。

目星→メモ「カカオ豆の品種が違っていたので、正しいものと変えてhair creamの部屋に置いておきました R」



以上がA棟の部屋の詳細です。

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